新しきものと古きもの incoming and outgoing 2004 9 25

 いつだったか、夏の海で、こんな経験をしたことがあります。
気持ちの良い海風に誘われて、砂浜で、つい居眠りをしてしまいました。
ふと気づいた時は、あわてました。
 いつの間にか、快適だった砂浜に、潮が満ちてきて、
レジャーシートの近くまで、波が届きそうになっていたのです。
 子供と築いた砂の城は、波に浸食されて、もう少しで崩れそうになっていました。
その城は、直径で、1メートルもあり、「不滅の城」にも見えました。
多くの子供たちが集まってきて、その城を高くし、
まるで、バベルの塔を目指したようです。
 夕暮れの砂浜で、かつて、
そこに「不滅の城」があったことを、誰もが忘れていました。
 ここが快適な場所なのに、
いつの間にか、潮が満ちてきて、その場所にいられなくなった。
そういうことは、よくあることです。
 今は、時代の端境期。
時代の潮目をよく読むことが大切です。









































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